はじめに
venoroa1358です。
今回はDELLの 32インチ4K UHD解像度 なスペックの有機ELモニターを買ったので感想を書きます。
経緯
DELLのPCモニターを買うのはこれで3台目です。
1台目が「U2720QM」、2台目が「U2723QE(U2723QXと同様)」です。どちらも27インチ4K UHD IPS液晶のモニターです。
今回は、27インチでは少し見づらいような気がしてきたので、32インチの4Kモニターを探しました。
TitanArmyのようなコスパの良いメーカーから32インチ以上の大型TVまで様々な商品を検討しましたが、Dell Display & Peripheral Manager (DDPM)を使っているということもあり、DELLで揃えることにしました。
さて、現在新品で入手できる32インチのDELLのモニターの候補は以下になるかと思います。
- S3225QS
- エントリーモデル、VAパネル、120Hz
- 約5万円
- P3225QE
- ミドルレンジモデル、IPSパネル、USBハブ機能付き、100Hz
- 約7万円
- S3225QC
- (たぶん)ミドルレンジモデル、OLEDパネル、USBハブ機能付き、120Hz
- 約11万円
- U3225QE
- ハイエンドモデル、IPS Blackパネル、ThunderboltおよびUSBハブ機能付き、120Hz
- 約12万円
- AW3225QF
- ゲーミングモデル、OLEDパネル、USBハブ機能付き、240Hz
- 約12万円
今回はAmazon のブラックフライデー期間ということで、Amazonから買えるで絞られました。
本当はP3225QEを買いたかったのですが、Amazon が販売及び発送しているものが見当たりませんでした。
それ以外の4点はAmazon に在庫がありますが、ハイエンド・ゲーミングの2品は価格的に除外され、残ったのはエントリーモデルのS3225QSとミドルのはずなのにやたら高いS3225QCとなりました。
細かいところで両者の違いはありますが、最大の違いはパネルです。VAとOLEDはどちらもPCモニターとしては買ったことがないので家電量販店で(DELLではないが)いろいろと比較し、結局有機ELの画質の良さを見て11万円を支払うことにしました。
開梱・動作確認
32インチのモニターは初めて買いましたが、まずはこの大きさに驚かされます。もちろん本体も相応に大きいので、机の広さや耐荷重は入念に調べておくべきです。
DELLのモニターはハードウェアとしての初期設定がかなり楽です。モニターアームを付けるのでもなければ工具は一切不要です。
段ボールを開けてスタンドを取り出し…

袋を少し開けてそのままスタンドを差し込みます。

台座もドライバー不要で取り付けられます。
USB-CまたはHDMIでPCに接続し、Dell Display & Peripheral Manager (DDPM)を起動するとファームウェアアップデートが利用できました。
確か末尾101だったバージョンが「M3C104」に更新されました。残り時間表示がバグってますが、10分くらい掛かったと思います。

このあと単色画像を表示して不良ドットがないかを確認しましたが、全く問題ありませんでした。
スマホで撮影しても仕方ないので写真はありませんが、OLED特有の美しく引き締まった黒色に目を惹かれます。
初期の色設定は、TrueToneが有効化された最近のiPhone (有機ELモデル)と同じように見えました。個人的には若干黄色掛かったように感じられて元のU2720やU2723と差があるように見えたので、設定で適当に調整しました。
GPU・ケーブルが対応していれば4K120Hz駆動を達成できます。省エネ技術であるVRRにも対応しています。

良かったところ
- 32インチだから4Kでも見やすい
- 拡大率はWindows が推奨してきた150%を使っています。27インチも同じ拡大率ですが、こちらの方がとても見やすいです
- 120Hzかつ可変リフレッシュレート対応
- 対応するゲームやWindows のマウスポインタは本当にぬるぬると動きます
- 有機ELのため、黒色が本当に黒い
- ファン内蔵だが、4K120Hz運用中でも非常に静かでほとんど意識しなくてよい
- そこそこの内蔵スピーカー
- この型番のセールスポイントの一つで、ディスプレイ内蔵スピーカーと聞いて想起されるようなスカスカな音では全くない
- 音量も十分に出る
- フルスピードのUSB-Cポートが1つある
- ポート数や機能はUシリーズには及びませんが、USB-C をRJ-45 イーサネットポートにするアダプタを付けてギガビット回線につないだところfast.com で900Mbps以上出ました
微妙なところ・お勧めできないところ
- 内蔵スピーカーの音質に期待しすぎるのはよくない
- Creative T40 というスピーカーを使っていますが、それには及びません。お気に入りの外部スピーカーを持っている人は期待しすぎないほうがいいです
- スペースの都合でT40は片づけるつもりですが、音質は外部スピーカーにはかないません
- 内蔵スピーカーのファブリック素材の部分にほこりがたまりそう
- ファンの掃除は一切出来ない(はず)
- ヘッドフォン出力端子がない
- T40にはヘッドフォン端子があったので、ここも元の環境より落ちたポイントとなってしまった
- 映像入力端子のバリエーションが弱い
- HDMI*1, USB-C*1のみです。DPやほかの端子はありません。デスクトップPCとノートPCをつないだらそれで終わりです。家庭用ゲーム機もつなぐならHDMI切り替え機を買うことになるでしょう。
- テキストフリンジがある(後述)
- 私の環境・用途・視力では問題にはなりませんが、人によってはしんどいと思います
テキストフリンジについて
この商品にはQD-OLEDという有機ELパネルが使われており、普通のIPS液晶などとは内部構造が大きく異なります。
1つのピクセルを表すための、RGB3色のサブピクセル配置というものも異なっているということです。
2つを比較してみましょう。iPhone のマクロレンズで無理やり寄せて撮ったので画質が悪いですが、全く異なるサブピクセル配置をしていることが分かります。

ここで、Windows 等はテキストを描画する際に普通のサブピクセル配置で最もきれいに見えるように処理しているらしいです。
逆に言うと、普通でないサブピクセル配置をしているQD-OLEDモニターでは文字が汚くなるといわれています。
実際にスマホのマクロレンズで撮影して確認すると、S3225QCのほうが文字の上下に色がにじみ出ていることが分かります。
※モアレ・ノイズが出ているのはスマホで直接撮影している影響です。テキストフリンジにのみ注目してください

この通り、テキストの上下にフリンジが出ていることが分かります。

このため、オフィス用途やコーディング等の文字を見ている時間が大半となるユースケースでは、QD-OLEDモニターは避けたほうがいいと思います。そのようなシナリオではIPS液晶が適任でしょう。
一方で、動画やゲームであればQD-OLEDで美しい発色の画像・映像を楽しめると思います。とはいえS3225QCは120Hzで駆動するので、240Hzなどの高リフレッシュレートを必要とするガチ勢はAlienWareのようなゲーミングブランド品一択になると思います。
その他注意事項
- すべての有機ELモニターは焼き付きのリスクを抱えています
- 光沢仕上げなので、反射防止コーティングがあるとはいえ反射・映り込みが少しあります
- USB-Cダウンストリームポートを利用する場合はOSD設定から「高データ速度」に変更してください。これで、USB3相当の速度になってイーサネット接続が快適になります
- また、HDMI接続時はダウンストリームポートを利用できないので注意してください。USB-C接続限定です
- Nintendo Switch2は4K120Hzに対応していません。WQHD120Hzか4K60Hzの2択になると思います
- また、高度なサラウンドにも対応していないはずです
- HDMI2.1ケーブルは付属しません。古いHDMIケーブルは4K60や4k120に対応しない可能性があるので、HDMI接続する予定の方はケーブルの新調を検討してください
おわりに
- 4K32インチ有機ELのモデルとしては最安級となるDELL S3225QCを紹介しました
- ゲーム・動画再生の用途では素晴らしいパネルと思いますが、あくまでミドルレンジのSシリーズなので、特殊な追加機能等は当然ながら上位モデルに劣ります
- より専門性の高いレビューが必要な人は、例えばRTINGS.comの記事を読んで研究してください
- あと数万円出せる人は、オフィス用途であればU3225QE、ゲーミング用途であればAlienWareにより良い選択肢がありそうです