STUDIO TRIBUTEの公式サイト「STC WORKS」は現在見られない状態ですが、Wayback Machineのネットアーカイブから消えたときのために、念のためアーカイブとして残しておきます。
▼引用元
2016年作品『ALLiWs 1 奪われた未来へ』 – STC WORKS
https://web.archive.org/web/20210725123143/https://stcworks.com/note/2021/07/25/381/
こんにちは。
2016年作品について
2016年8月に『ALLiWs 1 奪われた未来へ』という作品をリリースいたしました。この作品は前作『黄昏ウィズ -Twilight Invocation-』で提唱した《シネマティックノベル》をさらにブラッシュアップした作品となります。こちらは全年齢作品で、性差なき作品というポリシーに基づいて制作されました。
正直なところ、2016年作品『ALLiWs 1 奪われた未来へ』が現時点でリリースしているノベル作品の中で一番面白いと考えています。クオリティもお話も歴代最高を記録しているのに、販促と宣伝が不足していたために売り上げとしてはイマイチでした・・・(無念)。この無念を晴らすべく、2021年の今からでもこの作品をプレイしてみてください! ふりーむ!さまにて体験版を公開しておりますので、内容がわからないのに購入はちょっと・・・という方にも安心の仕様となっております。
『ALLiWs 1 奪われた未来へ』
無料体験版はこちら!
https://www.freem.ne.jp/win/game/12040
無料体験版は文字通り無料なのでぜひプレイしてみてください。製品版と一部仕様が異なりますが、基本的なシステムは同じなのと、序盤までのお話は共通ですので製品版を購入した後もスムーズに読み進めることができます。
本作品のあらすじがこちら。
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《ひとつのきっかけで、すべてが崩れ去るとき。なにを想うのだろう》
主人公、桐生月彦は春から進学し、学園で雨宮冬莉という女の子と出会った。
彼女と一緒に生活しているうちに、自分の周りで悲しく、辛い出来事ばかりが誘発するようになった。
その原因を辿ると、彼女は過去に『謝罪の宿命』を背負わされていたことを知る。
その『宿命』を終わらせるために、月彦は真っ向から勝負を挑む。=======================================
航空機による事故のせいで、家族がバラバラになったと思っていた。
知り得た真実はそうではなかった。
最初からバラバラにされる運命だったんだ。
わたしたちは謝り続けなければならない。
『謝罪の宿命』を背負っている限り。=======================================
作品のジャンルは知っての通りシネマティックノベル、作品の傾向は・・・明治から令和(リリース当時は平成でしたが)にかけてのフィクション物語と言ったところでしょうか。本作品に宗教色や異能力などは出てきません。現実世界に起こったことをベースとして、そこにフィクションを織り交ぜたノベル作品となっております。
主人公が生活しているのは2025年、《因果》が始まったのが1942年前後の太平洋戦争が始まったころです。ある家族が、生活に困っておりました。当時は現代で言う行政が行う生活保護のようなものはなく、生活が困窮した世帯は”自業自得”という認識が常識であった時代でした。ただし、救いの手がなかったわけではありません。生活が困窮した世帯を救うのはお金持ちの家・・・つまりお金持ちが貧困にあえぐ人たちを”ボランティア”で助けてあげる時代だったのです。
ある一族は、生活保護法の前身である救護法に基づき、生活に困窮した世帯に救済措置を施していました。製薬事業で富を築いた一族は、戦争で薬品の需要が爆増したことにより巨額の富を得ていました。その富で私腹を肥やすだけでなく、近代化で食い扶持を失いかけている世帯に返済不要の月額30円を提供していました。月額30円とは、現在の円の価値で約57,000円程度です。
太平洋戦争が行われていた真っ只中では、少なくとも軍需産業の需要があるがためにお金持ちは軍に技術提携を、貧困の人たちは軍に労働力を提供して、少なくとも必要最低限の生活を行うラインは確保できていました。しかし1945年の敗戦で、日本は連合国軍に実質的に占拠されることになりました。そこで戦時中の世の中の仕組みをまるっきり変えさせ、軍事国家から脱させる目的のものでした。それは単に軍が解体されるだけにとどまらず、軍に技術や労働を提供していた民間人まで職や食い扶持を失うことになったのです。その後、戦争中に得た利益・・・いわゆる戦時利得を没収するために、最高税率90%という財産税というものが制定されました。
超累進課税式の財産税は、一切逆らうことのできない強制措置でありました。ある一族は、財産税によりほぼすべての財産が失われてしまうのを避けるために、財産の一部を《留保》しました。これにより困窮した世帯への支援ができなくなり、支援は打ち切りとなりました。
「人物リストはだいたい何人いますか?」
「えっと……5列が10行だから……50世帯ですね。これは世帯主のみのリストなので、家族や子どもを含めるとこれの3~4倍になりますね」
「50世帯約300人と仮定しましょう。1世帯あたりどれほどの金額を支援していたのですか?」
「1世帯あたり……1ヶ月で30円ですね」
「ああ、そういえば。今の円の価値とは違うんですよね。今調べるのですこし待っていてください」
冬莉はおもむろにスマホを取り出し、検索でどこかのページを表示した。
「……なにしてるの?」
「日本銀行のホームページに、日本の円の価値を記録したページがあるんです。そこにある計算式にこれを当てはめれば、大体の金額が算出できます」
「消費者側の物価は戦前に記録されていませんので、企業側の物価のみになりますが」\
「だいたい、当時の大工さんの1日のお給料が3円と90銭です。1円が約1,900円程度だということを考えると、約7,400円くらいですね」
「それが月に30円ということは、現在だと約57,000円です」
「あ。当時の物価の見本も書いてありますね」
「そばが16銭、お茶が26銭、塩1キロが7銭、味噌1キロが35銭、砂糖1キロが43銭、はがきが3銭だそうです」
「当時の砂糖や一部の食糧に関しては政府が管理しており、民間人には高くて手が出ないシロモノだったそうだ」
「ただ、少なくとも贅沢はできずとも、生きることに困らない程度の金額はあったはずだ。それが無償で賄われていたのだ」
「一世帯あたり一ヶ月約30円ということは、50世帯で約1,500円だ。現在の価値で毎月約300万円を支出していたことになる」
「儲けがあったからこそできたことなのだろうな。1年で3,600万円の支出だ。いくら財閥といえどもなかなかの出費であっただろう」
ネタバレにならない程度に内容について触れましたが、まあこんな感じのギャルゲーとは思えないような内容の作品です(これこそ小説版を出すべきなのでは)。正直なところ、『萌える』要素はほぼありません。ごめんなさい。ただしヒロインである雨宮冬莉の行動や言動、しぐさが『かわいい』と思えるシーンはたくさんあります。シリーズ初のメガネっ子が出る作品を、どうぞお楽しみいただければなと思います。
この作品はギャルゲーの皮をかぶったドラマまたは映画作品だとお考えください。正直なところALLiWs 1+2が一番アニメ化してほしいんですよねえ! ドラマでもいいですよ! 映画でもいいですよ! とにかく役者さんが迫真の演技をしているところが見たいです! このブログを読んでいる営業担当の方、どうか上長にご進言のほど、よろしくお願い申し上げます!(二回目)
『ALLiWs 1 奪われた未来へ』
ご購入はこちらから!
https://www.digiket.com/work/show/_data/ID=ITM0144026/
価格は1,050円(税込)です。リリース当時は2,000円でしたので、約50%OFFの価格となっております。『ALLiWs 1 奪われた未来へ』も採算度外視のボランティアみたいな価格設定なので、お布施感覚でご購入していただければなと思います。
2013年作品『偽りのパトロネージ』『偽りのリレーション』はそう遠くない未来に配信終了、2014年作品『BluePrints〜ミライへのミチしるべ〜』、2015年作品『黄昏ウィズ -Twilight Invocation-』、2016年作品『ALLiWs 1 奪われた未来へ』、2017年作品『ALLiWs 2 導かれる者たち』は時期は未定ですが配信を終了する可能性があります。もう一度、皆さまにこれらの作品の魅力を知ってもらいたい、プレイしてもらいたい・・・その思いが実現するとき、きっとなにかが起きます。お約束はできませんが。
ぜひとも、この機会にこれらの作品に触れてみてください!
ではでは!