STUDIO TRIBUTEの公式サイト「STC WORKS」は現在見られない状態ですが、Wayback Machineのネットアーカイブから消えたときのために、念のためアーカイブとして残しておきます。
▼引用元
2014年作品『BluePrints〜ミライへのミチしるべ〜』 – STC WORKS
https://web.archive.org/web/20210725122938/https://stcworks.com/note/2021/07/23/350/
こんにちは。このサイトはGoogle AdSenseを使用しているのですが、AdSenseの自動広告というAIがWEBページの要所要所に自動的に広告を配置してくれる機能とやらを使ってみたらトップページが広告だらけで凄まじいことになりました。現在は自動広告をやめて通常の広告配信にしています。
2014年作品について
昨日のお話の続きとなります。
2014年に『BluePrints〜ミライへのミチしるべ〜』という作品をリリースしました。この作品から1年1作体制となり、それが2017年まで続くことになりました。
この作品は2063年の日本と英国が舞台の作品です。
あらすじがこちら。
シネマティックノベルブランドがお送りするノベルゲームです。
原稿用紙1,800枚、文庫本約9冊分の圧巻のシナリオを、お手持ちのスマートフォンでお楽しみいただけます。
プレイ時間は実測にて40〜50時間ほどとなっております。15歳という若さでIT企業の研究者となった柳生優梧(やぎゅうゆうご)は、
5年前に幼馴染である東条慧桜(とうじょうあすか)を交通事故で亡くす。
だが、ある日突然パソコンやタブレットなどの電子機器の中にその姿を表し、優梧の世話と研究者としてのサポートをするようになった。
そして5年の歳月が経った2063年。魂だけとなった慧桜の姿と、それらを取り巻く世界が、動き出す。
――――夢を見る。
寒い冬の夢。周りには、大粒の雪が降っている。
――――西洋の冬は寒い。
手足がかじかむのを我慢し、ひたすら待ち続ける。「Object...」
脳裏に浮かんだ一つのキーワード。
そのキーワードが何なのかも分からない。
トレンチコートに雪が付着する。
「まだ……かな……」
約束の時間をとうに過ぎているが、目的の人間は一向に来ない。今日は約束の日だったのに。一緒にお出かけするのを、とっても楽しみにしていたのに。どうして、こんな喧騒な場所になっているのかな。
「リーゼ…………」
聞き覚えのある声で、名前を呼んでいる。
ボーラーハットを深く被ったその向こうでは、涙を流しているようにも見える。
「これが、ここで話せる最後の機会だ」
西洋の街並みがずらりと並んだ路地。
「申し訳ないが、君にはここに残ってもらう」
「もう、この国に未来は無い」
街中に怪しい服を着た人間たちが居る。手にはパソコンのようなものを持ちながら。
「だが……連れられるのは3人までなんだ」
「――――君には、ここに残ってもらいたい」
対象の口から発せられたのは、とても辛い現実だった。
「間もなく、この場所も軍による掃討作戦が行われるだろう」
「軍による掃討は、主にスパイの炙り出しを目的とした強制執行だ。しかし…………」
「”敵”は目に見えるものだけではないんだよ」
今の自分には理解できない言葉を発しつつ、淡々と説明を進める。
「…………君はまだ子供だ。直接掃討の対象になることはない」
「孤児院で待っているんだ。必ず迎えに行く」
わずかな希望。
「何年かかるか分からないが、必ず…………」
「待って…………」
ようやく発することができたその言葉で、対象を引き留める。
「すまない。お前は”対象”の人間なんだ。いつまでも同じ場所に居ることができない」
「どうして…………」
雪の結晶が涙とともに舞い落ちる。
「必ず…………帰ってきて…………」
「ああ。この争いが終わったら必ず――――」
「――――帰ってくる…………」
詳しくはネタバレになるので割愛しますが、こちらの作品は科学技術が発展した未来という設定になっております。ニュートリノが光よりも速いことが証明され、通信規格への転用が可能になった未来。光の速さを超えるということは、時間を超越することになります。つまりその実験の末に生み出されるものとは・・・?
この作品は、言ってしまえば『大人たちのエゴ』に未来ある若者が巻き込まれていくというお話です。人間、誰しもやり直したい過去や、生まれ変わって幸せになりたいなどの欲があると思います。それが個々人の心の中で完結しているだけならともかく、もしも実際にやり直せることが可能な社会になったら・・・個々人の人生はおろか、世界中の戦争の歴史や、すべての過去を変えられることだってできます。世界に革命を起こせるほどの画期的な技術を前にして、世界各国・・・とりわけ日本、英国、第三国が戦争を起こす・・・そんな世の中は怖いですよね。そんなお話です。

「――――物納?」
その人間から(傀儡/くぐつ)に出された通達は、想像を遥かに超えるものだった。
「そうだ。こうなってでも払えないヤツらが悪いんだ。こちらがとやかく言われる筋合いはない」
「でも…………それが公になってしまえばここも終わってしまうのでは…………」
「そうならないように努めろ。どの道、奴らにはもう贅沢などを言えるような状態ではない」
「富豪と財閥から巨額の財産を奪い取るんだ。私たちだけは崩壊することのないように」
「それは…………」
「――――言うことを聞けないとでも?」
「…………分かりました」
「比率は最低でも25%、上限は90%だ。相手の財産額ごとに比率を定めろ」
「なぁに、コイツらから金を巻き上げるだけでお前らも得をするんだ。決して悪い話ではなかろう?」
「…………そうですね」
「――――”対象”の預金口座を封鎖させろ。財産を国外に持ち出させるんじゃないぞ」
「と言っても、昨今は預金を逃がせるような国家は存在しないがね」
「そして、現金による納付が不可能となった奴らからは財産を物納させろ。ありとあらゆるものを奪い取るんだ」
「さらに、物納も不可能となった場合は――――」
「――――分かっておろう?」
「ですが…………徴収の対象はどのようにいたしましょう」
「このままでは、我々の関係者も”対象”に入ってしまっておりますが」
「なんだ? そんなものは知るか。私たち一族が生き残ることを最優先で行動しろ。分かったな?」
この作品はシリーズ最長の72万字で、読破までの時間は多めに見積もって実質的に20時間程度だと思います。(すみません! リリース当時はゆっくり読むことを想定して40~50時間ぐらいと盛ってました! すいませんでした!)
こちらはR-18作品となっております。R-18とはいえども、読んでほしいものはあくまで本編シナリオですので、それほど濃密に交わるシーンはありません。『抜く』ことを目的としている方にはちょっと肩透かしを食らうかもしれません。
ルート分岐はありますが、エンディングはすべて一本道となっております。というよりも、特定のキャラクターから順番に攻略していかないとお話が飛んでしまいます。金髪銀髪→赤髪→黒髪の順で攻略してください。スムーズにお話が進みます。
『BluePrints〜ミライへのミチしるべ〜』は無料版とアプリ版の提供も行っておりましたが、有料版の販売を促すため公開を停止いたしました。現在はDigiketさまにてR-18版がご購入いただけます。スマホアプリ版はシリーズ最高のダウンロード数を記録し、Apple・Android版合わせて**万回(非公開)ダウンロードされました。なかなかのヒットです。金髪碧眼および銀髪碧眼という典型的な萌えキャラ、および親しみやすい柔らかいタッチのイラストが功を奏したと考えております。BluePrintsの設定を考えていた2013年当時、『金髪碧眼と銀髪碧眼のキャラを出したらみんなに楽しんでもらえるかも?!』と考えておりました。実に安直です。
『BluePrints〜ミライへのミチしるべ〜』の販売リンクはこちら!
https://www.digiket.com/work/show/_data/ID=ITM0103514
販売価格は1,050円(税込)です。このボリュームで1,050円って実際問題ボランティアみたいな価格設定なので、募金をするような感覚でご購入していただければなと思います。
現在、有料で販売している2014年~2017年の作品ですが、これから先の状況により販売を終了する可能性があります。昨日の記事のように『します』ではありません。する可能性があります。できれば販売を続けたいとは思っているんですけれども、これから先のプランとこれまでに制作した作品が衝突する可能性がありますので・・・そればかりはお許しいただければ幸いです。もしも配信を終了する場合正式に告知を行いますので、その際は亡き作品を惜しんでください。よろしくお願いします。
まあ、配信が終了することになったとしても、その頃には配信が終了する理由もこれから先のプランも判明していると思いますので、ご理解はいただけると思います。
記録的なヒットを成し遂げた『BluePrints〜ミライへのミチしるべ〜』。2021年の皆さまでもお楽しみいただける内容となっておりますし、なによりとても長い内容で読みごたえがあります。シネマティックノベルの原型となった作品を、ぜひ一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。
ではでは!